Bリーグは3月27日、2016-2017シーズンのBリーグチャンピオンシップに関する会見を実施。Bリーグの大河正明チェアマン、NBAアナリストの佐々木クリス、ゲストとして川崎ブレイブサンダースに所属する辻直人が出席した。
中地区に所属する川崎は開幕戦こそ連敗を喫したものの、その後は“最後のNBL王者”の実力を見せつけ、B1リーグ第24節までを37勝8敗で終えてCS出場権を手にした。主将の篠山竜青や点取り屋のニック・ファジーカスとともに攻撃をけん引した辻だが、2月に行われた5試合中4試合をケガのため欠場しており、今のコンディションは「8割、9割」だと言う。それでも、「チャンピオンシップで仕上がったパフォーマンスを見せるので、楽しみにしてください」と意気込みを述べた。
会場には、日本バスケットボール史上最高額となる賞金総額1億円超が実際に持ちこまれた。昨季bjリーグの300万円、同NBLの1000万円を大きく上回る賞金を目の前にした辻は「鳥肌が立った。興奮しています」と話し、賞金が詰まったアタッシュケースを持ち「かなり重いです」と笑みを浮かべた。
優勝賞金でもある5000万円の使い道について問われると、「5000万円だとまだまだなので、宝くじか競馬で増やす」と冗談を交えながらも、「家でも買おうかな。でも結局はクラブが……」と言葉を濁した。
CSのクォーターファイナルとセミファイナルは通常のリーグ戦と同様の2試合方式で行われるが、ファイナルは一発勝負で勝者を決める。今回のレギュレーションに関して、辻は率直な意見を述べた。「昨季までのNBLファイナルは3戦先勝で優勝だったので、発表を聞いた時は『マジか』という思いでした」。それでも、「シーズンの60試合を戦い終えた後なので、勝利への想いがより強くなる。運も味方につけ、全力で戦っていきたい」と抱負を口にした。
最後に辻は、すでにCS出場を決めている東地区のアルバルク東京を「タレントがそろっていて強いチーム」と評し、ライバルの1つに挙げた。「(2016年9月22日の)開幕戦でA東京と琉球ゴールデンキングスが対戦しましたが、あそこに出るのは(昨季NBL王者の)川崎だろうと、根に持っている。ファイナルで対戦したい」と笑顔で話した。