今季の滋賀レイクスターズは、連戦の1戦目を接戦で落として2戦目に大敗することが多かった。前節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦も1戦目で最終盤までもつれる展開となったが、残り2秒にジュリアン・マブンガが逆転のリバースレイアップを決めて劇的勝利。28得点のマブンガが勝利の立役者であることは間違いないが、それ以上に、第1クォーターでリードを奪いながらその後に大きく巻き返されるという負けパターンに陥りがちな状況から、チーム全体で勢いを取り戻した粘りが勝利につながった。残り9秒の相手スローインで5秒オーバータイムを誘ったディフェンスがその象徴。2戦目は先手を取られ、そのまま敗れたとはいえ、接戦をものにする強いメンタルは備わってきたようだ。
対する大阪エヴェッサはシーホース三河に連敗し、ホームで相手の地区優勝セレモニーを見届ける屈辱を味わった。2戦目で94得点とオフェンス面の課題は解消の兆しが見られただけに、ディフェンスの崩壊が悔やまれる。
この顔合わせは滋賀が3連敗した後、2連勝中。2勝はいずれも68失点と、ディフェンスで勝利をつかんだ。前節2戦とも2ケタ得点の今野翔太と根来新之助をどう守るかがカギになりそうだ。
文=吉川哲彦