横浜ビー・コルセアーズとの1戦目に勝ったことにより、川崎ブレイブサンダースの中地区優勝が決定した。前半は5点リードを奪われたが、第3クォーターにしっかりアジャストし、後半は47-25と圧倒。2戦目も前半は得点が伸びなかったが、やはり第3クォーターに28得点と本領を発揮した。1戦目は29アシスト、2戦目も20アシストと、相手ディフェンスを翻ろうするパス回しは健在だ。
その川崎が中地区で唯一黒星を喫している相手が、今節相まみえる三遠ネオフェニックス。しかも、開幕節で連敗を喫するなど1勝3敗と相性が悪い。シーズン終盤を迎えてチームとしての完成度が高まった今、どのような試合展開になるか興味深いところだ。
その三遠、新潟アルビレックスBBとのライバル決戦はまたも1勝1敗に終わった。1戦目はジョシュ・チルドレスの33得点も実らず、延長の末に力尽きた。2戦目は太田敦也と岡田慎吾が攻守に奮起して連敗を免れている。再合流したロバート・ドジャーは、スタッツを見る限りコンディションに問題はなさそうだ。
今季4度の対戦はすべてチルドレス加入前。すごみを増しているチルドレスのオフェンスを川崎がどう守るかが最大の見どころだ。
文=吉川哲彦