逆転優勝を狙う千葉が首位栃木と激突、ディフェンスと速攻で試合の主導権を握れるか

 千葉ジェッツが東地区3位でありながらチャンピオンシップ進出を決めた。東地区優勝の可能性もあるが、1位栃木ブレックスとは直接対決が4試合残っているとはいえ、6ゲーム差が付いている。今季最後の船橋アリーナに栃木を迎える今節は、大きな岐路になる。

 逆転地区優勝を狙う上で、前節、秋田ノーザンハピネッツに1敗を喫したのは痛かった。1戦目の第1クォーターに9得点しか奪えず、最終スコア70-80で敗戦。2戦目は28得点の富樫勇樹を筆頭に持ち前のオフェンス力を発揮したが、第4クォーターの28失点は反省材料だ。

 対する栃木は、2位アルバルク東京との首位決戦に連勝し、ゲーム差を4に広げた。1戦目はリバウンドを48本取り、フリースローを26本打って21本決め、ターンオーバーはわずか6。2戦目はフリースローを20本中11本も外したことで接戦となったが、リバウンドは46を数え、ターンオーバーは4と安定感抜群だ。

 オールジャパンでは勝っている千葉だが、リーグ戦は1勝3敗と劣勢。ホームゲームでは連敗しているだけに、まずはその借りを返したい。ディフェンスで相手のミスを誘って速攻を出せれば、千葉のペースで試合を進めることができるはずだ。

文=吉川哲彦

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