SR渋谷にとっては正念場、川崎相手にチームオフェンスとディフェンス力を発揮できるか

 新潟アルビレックスBBに連勝したものの、中地区2位の三遠ネオフェニックスを1ゲーム差で追う状況はそのまま。川崎ブレイブサンダース戦を4試合残している正念場で、サンロッカーズ渋谷の真価が問われる。

 新潟戦では、特にオフェンス面でバランスの良さが目立った。1戦目は6人が2ケタ得点を挙げ、清水太志郎も約14分間の出場で7得点5アシスト。広瀬健太は4得点にとどまったものの、7リバウンド5アシストをマークした。2戦目はアイラ・ブラウンが22得点13リバウンド6アシストと大車輪の活躍を見せ、ロバート・サクレが19得点、ベンドラメ礼生が9アシストと、個々が役割を全うした印象だ。

 川崎は富山グラウジーズに土をつけられ、リーグ全体の2位につけるシーホース三河と1ゲーム差に。敗れた1戦目はスローダウンした相手の戦略に後手を踏み、リバウンドも支配された。2戦目は篠山竜青藤井祐眞が合計35得点12アシストをマークし、リバウンドも改善して借りを返した。

 SR渋谷は、前節のようなチームオフェンスを展開できれば、川崎にも引けを取らない得点力が期待できる。1戦目で新潟の得点を57点に抑えたディフェンス力も発揮したいところだ。

文=吉川哲彦

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