選手数不足でシーズン序盤に苦しい戦いを強いられながら、レバンガ北海道がB1残留を決めた。秋田ノーザンハピネッツとの前節1戦目は第1クォーターに11点差をつけられたが、第4クォーターに怒とうの29得点で追いつき、その勢いで延長戦を制した。14得点7アシストの多嶋朝飛の活躍もさることながら、折茂武彦が12分強の出場で8得点、松島良豪が17分強の出場で8得点4アシストと、ベンチスタートの選手も貢献度が高かった。2戦目は逆に第1クォーターの16点リードを守れず、桜井良太の通算500試合出場と通算4000得点を飾ることができなかった。ジャマール・ソープの欠場を野口大介が23得点でカバーしただけに、もったいない敗戦だ。
そして、仙台89ERSは残留プレーオフ出場が決まった。アルバルク東京戦は石川海斗とウェンデル・ホワイトがそろって復帰したが、1戦目で62得点、2戦目で57得点とオフェンス面の課題を克服できずに連敗。残留プレーオフに向け、残り3試合でどこまで得点力を取り戻せるか。
対戦成績は仙台が5勝2敗でリードしており、勝ち越して意地を見せたいところだ。そのためにも、やはり石川とホワイトのハッスルに期待したい。
文=吉川哲彦