開幕から7カ月余り、Bリーグがいよいよレギュラーシーズン最終節を迎える。その初代王者になる権利をいち早く得た川崎ブレイブサンダースは、1つ勝てばリーグ全体1位となり、チャンピオンシップを第1シードで戦うことができる。その場合、クォーターファイナルで当たる可能性が最も高いのが、最終節の相手であるサンロッカーズ渋谷。したがって、この2戦はCSをにらんだ戦い方になりそうだ。前節は両チームとも勝利。川崎がアウェイ富山グラウジーズ戦で普段どおりの試合運びを見せて快勝したのに対し、SR渋谷は最大20点差から新潟アルビレックスBBの猛追に遭い、試合の締め方に課題を残した。
SR渋谷は1ゲーム差の三遠ネオフェニックスと勝率で並べば、中地区2位でのCS進出となる。ただ、今節1つでも敗れるとワイルドカード2位に回る可能性が高く、川崎と相まみえる公算が強い。SR渋谷としては、弾みをつけるためにも連勝を狙いたい。逆に川崎は、連勝で苦手意識を相手に植えつけたいところだ。
川崎はニック・ファジーカスや辻直人の得点力を活かす、本来の戦い方をすること。そしてSR渋谷は、その2人にストレスを与えることができるかどうかだ。
文=吉川哲彦