6月5日、サンロッカーズ渋谷の岡博章代表取締役社長、宮野陣事業統括部長、選手を代表して広瀬健太キャプテンが、東京都渋谷区の長谷部健区長を表敬訪問し、Bリーグ初年度について報告した。
岡社長が「後半から少しずつチームが良くなってきて、最後はチャンピオンシップに出場することができました。しかし、残念ながらチャンピオンにはなれませんでした」と悔しさをにじませながら話すと、長谷部区長は「まずは、お疲れさまでした」と、“渋谷”の名を冠してBリーグ元年を戦いきったチームの労をねぎらった。
SR渋谷の戦いぶりと、ホームアリーナ、青山学院記念館の雰囲気やブースターの様子について、自らも足を運び観戦した長谷部区長は「日本では、声を出して応援する文化がまだまだ根付いていない。せっかくだから、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、応援文化を醸成したいですね」と渋谷からの“空気作り”に向けて意気込みを語った。
広瀬は、長谷部区長の言葉を受けて「やはり、シュートが決まったり、いいプレーが出た時に声を出して、『ワーっ』と盛りあげていただけると選手としてはうれしいですね」と、湧きあがる声援が選手を後押ししていることを明かした。
長谷部区長、岡社長、宮野部長、広瀬は応援の方法やアリーナの盛りあげについて、戦略会議さながらに活発に意見交換。熱い議論を交わす実りある表敬訪問となった。
初代スティール王の個人タイトルホルダーにもなった広瀬は、表敬訪問後の取材で「渋谷のみなさんの心を盗みきれたか?」と問われると、「盗みきれていないですね。もっと、スティールの技術を上げて、盗みきりたいと思います」と笑いを誘った。また、シーズン終了後にBリーグアワードショーで表彰された自身の経験を踏まえ、「個人タイトルはもちろんですが、優勝チームも表彰していただけるので、まずはそこをモチベーションに来季がんばりたい」と抱負を口にした。
広瀬の抱負を受けた長谷部区長は「来季は優勝パレードを楽しみにしています」と優しく語りかけ、固い握手を交わした。