9月23日、『「AKATSUKI FIVE」バスケットボール女子日本代表チーム FIBA 女子アジアカップ2017 優勝祝賀会』が都内ホテルで開催された。代表チームのスポンサーや選手の所属チーム、日本バスケットボール協会(JBA)の関係者が出席したこの会では、FIBAアジアカップ3連覇を達成した女子代表チームの勇姿が映像で流れ、快挙を達成した女子代表へ改めて称賛の拍手が送られた。
会の最後にはスタッフを含めたメンバーが壇上に上がり、三屋裕子JBA会長から優勝カップのレプリカが一人ひとりに手渡された。また、吉田亜沙美キャプテンに褒賞金の目録も贈られた。
その使い道について司会者から質問を受けた吉田キャプテンは、「そろそろ私も準備をしなければいけない年齢なので、結婚資金にしたいと思います」と答えると、会場からはざわめきが。「あ、でもまだ予定はありません」とさらに切り返して、笑いを誘っていた。
最後にあいさつに立ったトム・ホーバスヘッドコーチは「久しぶりにメンバーの顔を見られて、とてもうれしい。準決勝、決勝と苦しい戦いが続いたが、試合ごとに活躍する選手が変わるなど、チーム力の高さを見せてくれた大会だったと思う」と、アジアカップを総括。そして、今後の目標について聞かれると、「来年の(FIBA女子)ワールドカップではメダル獲得を目指したい。メダルの色は何でもいい」と決意を語り、さらに2020年の東京オリンピックでは、「決勝でアメリカ代表を破って金メダルを獲得する」と、高らかに宣言した。
会の後、取材に対応したホーバスHCは東京オリンピックまでの強化の青写真を語った。
「もちろん今の代表メンバーがベースになるが、その他にも代表候補にしたい選手がいる。アンダーカテゴリーを見ている萩原(美樹子ヘッドコーチ)さんとはコミュニケーションを取っているし、仮にそのカテゴリーから代表に召集されても最初からやり直さなくていいように、代表全体での強化を考えている。まだまだアメリカ代表との差は大きいが、目標を高く設定するのが自分のやり方。目指さなければ達成できないし、不可能だとは思っていない」
来月10月7日(土)にはWリーグが開幕。代表メンバーはそれぞれ所属チームに分かれてライバルとなるが、ここでいかに質の高い戦いをするかが代表の強化に直結することは間違いない。金メダルへの道はここからスタートするのだ。