2017.07.31

女子日本代表が帰国、ホーバスHCはアジア杯3連覇に「自信があった」

写真撮影に応じる女子日本代表の選手とスタッフたち
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 7月23日から29日にかけてインドのバンガロールで開催されたFIBA女子アジアカップ2017。2013年、2015年に続く優勝を達成した女子日本代表が帰国し、31日に都内で優勝記者会見を行った。

 日本バスケットボール協会(JBA)の田中博道専務理事は「大黒柱である渡嘉敷(来夢/JX-ENEOSサンフラワーズ、シアトル・ストーム)選手は(WNBA参戦のため)欠場、キャプテンの吉田亜沙美(JX-ENEOS)選手はケガのため途中から出場を見合わせるという厳しい状況の中で、選手12名、スタッフ12名の24名全員で勝ち取った優勝だと思います」と述べ、大会3連覇の偉業を称えた。

日本が勝ち取った優勝トロフィー

 JBA技術委員会委員長の東野智弥氏は、最終ピリオドに0-9のランを許しながらも拮抗した展開に持ちこみ、1点差で勝ちきったオーストラリアとの決勝戦について言及。「20年以上コーチをやってきたが、そんな簡単な試合ではない。あのゲームに勝つとは……」と、チームの底力を称賛した。続けて、「3カ月半という長い合宿で17試合をこなして、浮き沈みがありながら、大会にピークを持っていくことができたのは素晴らしい。この結果は非常に大きい」と、トム・ホーバスヘッドコーチをはじめ、チームのコンディション作りに尽力したスタッフの手腕を高く評価した。

 日本を率いたホーバスHCは、大会前の取り組みが3連覇につながったと明かした。「長い間、一生懸命練習して、アメリカ、ヨーロッパ遠征もした。こういった大会に臨むには、いろいろなタイプのチームと試合をする必要がある。相手には身長のあるチームもいるし、速いチームもいる。様々なチームと試合をすることで、このチームには答えがあると思った。その答えを持って大会に臨んだので、自信があった」

 ケガにより準決勝の中国戦から欠場を強いられたものの、若手にアドバイスを送るなど、最後までチームを支え続けた吉田は、「トムHCの『3カ月半、長い旅の最終目的地はアジアチャンピオンだ!』という言葉どおり、アジアチャンピオンになりました。この大会で優勝できて、ようやくスタートラインに立つことことができたと思っています。2019年FIBAバスケットボール・ワールドカップ、2020年東京オリンピックに向けてがんばっていきたいです」と、力強く抱負を語った。

笑顔を見せる選手たち

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