開幕連勝スタートを切った両軍、小野龍猛と永吉佑也のマッチアップに要注目

 激戦の東地区の中で、最も良いスタートを切ったのが千葉ジェッツだ。西宮ストークスのホームに乗りこんだが、1戦目は16点差、2戦目は21点差とアウェイの不利をものともせず連勝。マイケル・パーカー石井講祐小野龍猛が2戦とも2ケタ得点を挙げ、富樫勇樹は2戦合計16アシスト。アシストはチーム全体でも2戦連続で20を超えた。また、パーカーが日本通算10000得点という初の偉業を達成している。

 一方の京都ハンナリーズも、開幕節は連勝と上々のスタート。外国籍選手が一人しかいない三遠ネオフェニックスを相手に2戦目で競り合いになったことは反省材料だが、ジョシュア・スミスがインサイドで強みを見せたことはチームにとって大きなプラスだろう。懸案だったポイントガードについても、伊藤達哉綿貫瞬がそつなく役割を果たした印象がある。

 このカードのキーマンに挙げたいのは、川崎ブレイブサンダースから京都に移籍した永吉佑也。開幕節は2戦計約57分間と今までにない出場時間を与えられ、3ポイントシュートも積極的に打っている。日本代表でともにプレーした小野とのマッチアップは要注目だ。永吉がポテンシャルを存分に発揮すれば、さしもの千葉も大いに苦しむはずだ。

文=吉川哲彦

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