厳しいスタートを強いられた三遠ネオフェニックス、太田敦也に奮起を求めたい

 大補強に動いた琉球ゴールデンキングスとの連戦で幕を開けたサンロッカーズ渋谷。1戦目は第4クォーターにわずか4失点と見事なディフェンスを披露して先勝した。逆に2戦目は相手のディフェンスに対応できず、53得点とオフェンスが不首尾に終わったが、今季の目玉チームを相手にアウェーで1勝1敗という結果はまずまず。長く在籍した古巣を相手に奮闘した山内盛久は、今季のSR渋谷のキーマンの1人だ。

 対する三遠ネオフェニックスは厳しいスタートを強いられた。外国籍選手3人のうち2人がコンディション不良で遠征に帯同できず、インサイドで京都ハンナリーズ相手に劣勢。2戦目はロースコアゲームに持ちこんで追いあげたが、あと一歩届かなかった。2戦とも60点台前半の得点面と30本前後のリバウンドの部分で、外国籍選手2人不在の影響があったことは確かだ。

 三遠はB1の18チームで唯一、開幕から2節続けてアウェーで戦う。ますます厳しい状況だが、今後外国籍選手に頼りすぎないという意味でも、太田敦也にさらなる奮起を求めたい。従来数字に表れない部分での貢献度は高いが、現状ではスタッツを残すことも重要。果敢にインサイドアタックする姿を見せられるか。

文=吉川哲彦

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