難敵が相手のホーム開幕節、フィッシャーのディフェンスで優位に立てるか

 滋賀レイクスターズの開幕節2試合は両極端な結果となった。1戦目は後半に失点を19に抑えつつ45得点とオフェンスが機能して勝利。オマール・サムハンがファウルトラブルに陥りながらも、並里成狩野祐介長谷川智伸の3人で計43得点をマークするなど、日本人選手が良いパフォーマンスを披露した。しかし2戦目は3ポイントが30本中5本しか決まらず、2ポイントの成功率も30パーセントを切るなど、オフェンスが停滞。前日に後半だけで取った45得点を取るのに40分かかってしまっては勝てない。

 その滋賀のホーム開幕の相手は川崎ブレイブサンダースという難敵だ。名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの開幕節は1勝1敗。大黒柱のニック・ファジーカス篠山竜青はいずれも2戦連続2ケタ得点と健在ぶりを示した。ただ、現在外国籍選手2人で戦っており、決して万全とは言えない状態だ。

 滋賀は圧倒的なホーム感を見せたいところだが、それで優位に立てるほど甘い相手ではないこともわかっているはず。開幕戦で14得点に加えて8リバウンド4スティール3ブロックも記録したディオール・フィッシャーが、ディフェンスでチームに勢いをもたらすことができるか注目したい。

文=吉川哲彦

モバイルバージョンを終了