初対戦となった島根スサノオマジック戦は、開幕節に続いて1勝1敗。今節から続く東地区同士の対決でどれだけ優位に立てるか、昨季王者である栃木ブレックスのプライドが問われる。島根戦は1戦目で延長の末に敗れ、B1昇格初白星を献上。外国籍選手3人に計34リバウンドを奪われるなど、インサイドで後手に回った。しかし翌日はしっかり修正を施し、その数字は19個まで減少。この2戦目で期限付移籍の期間を終えたカイル・リチャードソンも10得点で勝利に貢献した。
今節の相手は、昨季も激闘を繰り広げた千葉ジェッツだ。千葉は京都ハンナリーズに足元をすくわれ、開幕4連勝を逃した。1戦目は22個のターンオーバーを誘発する好ディフェンスで勝利したが、2戦目は第4クォーターでわずか6得点と失速して逆転負け。2戦を通じて石井講祐がほぼ完全に封じられたのが痛かった。
今季も東地区の覇権を争うであろう両チーム。直接対決6試合中4試合をホームで戦う栃木は、そのアドバンテージを活かすべくここで先手を取りたい。千葉は昨季チャンピオンシップで敗れた因縁の場所で借りを返せるか。リチャードソンの穴を栃木がどうやって埋めるかがポイントになるだろう。
文=吉川哲彦