「一番のおじさん」清水太志郎、ハッスルプレーでサンロッカーズ渋谷を連勝に導く

10得点を挙げただけでなく、泥臭いプレーで貢献した清水 [写真]=B.LEAGUE

 サンロッカーズ渋谷に流れを呼びこみ、今季初の2連勝に貢献したのはチーム最年長の清水太志郎だった。

 10月15日に青山学院記念館で行われた名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのB1リーグ第3節第2戦。途中出場したベテランは、第1クォーター残り1分8秒に自陣のサイドラインに転がったボールに飛びこむ泥臭いプレーを見せ、ベンドラメ礼生の得点を演出。試合後のヒーローインタビューで、「一番のおじさんで、足の遅い僕がルーズボールに飛びこめば、他の選手も飛びこんでくれると思った」と振り返った。

 さらに、2点ビハインド迎えた第2クォーターの開始2分29秒には、山内盛久のアシストから3ポイントシュートで初得点をマーク。「自分は1対1を仕掛ける選手ではないので、空いたら打って、それが入ればいいと思っている」。また、「1本目が入ったことで、気持ち良くなった」と語ったとおり、ゲームをとおして2本の3ポイントを含む10得点を記録した。

 もっとも、SR渋谷の指揮を執る勝久ジェフリーヘッドコーチは、清水を「頼りになる選手」と称賛する。「彼が何かをやるとチームメートが勢いづく。ルーズボールに飛びこんだり、シュートを決めたり、ガッツあるプレーをしたり、それがチームを盛りあげてくれると思う」

 後半は相手の得点のわずか21点に抑え、77-65で白星を獲得。清水は「(勝率を)5割に戻そうというチームとしての意識が強かった。ディフェンスの間合いを1歩詰めることなど細かなところが(結果に)表れた」と勝因を口にした。

 試合後、年長者としての背中を見せられたかと問われると、「そうっすね」と照れ笑いを浮かべた36歳。ベンチではチームを盛りあげ、コートでは限られた出場時間で結果を残す。SR渋谷をコート内外で支える清水がチームの浮沈を握っていくだろう。

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