新戦力のアクセントで相手を上回りたい、柏木真介やブラッキンズらが存在感を

 開幕から3節続いた他地区との対戦は、開幕戦勝利の後5連敗。開幕ダッシュに成功した昨季から一転、名古屋ダイヤモンドドルフィンズにとっては厳しい船出となった。前節のサンロッカーズ渋谷戦、1戦目は柏木真介安藤周人の高確率の3ポイントでリードを奪いながらも、第4クォーターのオフィシャルタイムアウト以降1点も取れずに逆転負け。2戦目も、後半に21得点しか挙げられずにひっくり返された。今節からの同地区との対戦を転機にしたいところだ。

 その最初の相手は、今季から同じ中地区で戦う三遠ネオフェニックスだ。前節は新潟アルビレックスBBと激突し、1戦目は田渡修人が23得点と躍動して3点差の勝利。延長に突入した2戦目もカルティエ・マーティンの38得点の活躍で制した。川嶋勇人が早くもチームにフィットし、4連勝に貢献しているのも大きい。

 昨季は2試合しかなかったこの顔合わせも、今季は同地区になったことで6試合に増える。昨季連敗を喫した名古屋Dとしては、新戦力がチームにもたらすアクセントという部分で三遠を上回りたい。安定感のあるマーティンや川嶋以上に、柏木や安藤、クレイグ・ブラッキンズが存在感を示さなければならないだろう。

文=吉川哲彦

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