7勝1敗とスタートダッシュに成功したアルバルク東京。激戦と言われる東地区で一歩リードした形だが、今節は昨季準優勝の川崎ブレイブサンダース戦。チャンピオンシップセミファイナルで敗れた因縁の相手でもあり、今季の実力を証明するためにも負けられない一戦だ。
A東京は昨季王者の栃木ブレックスをアウェーで連破。2戦とも得点は決して多くなかったが、アレックス・カークのインサイドでの働きは安定感があり、ポイントガードながら2戦目で12得点8リバウンドをマークした安藤誓哉のエナジーの高さも目を見張るものがある。ディフェンス面も、相手が得点力不足に陥っていたとはいえ、成果があったことは確かだ。
川崎もサンロッカーズ渋谷に連勝したが、2戦とも2点差という大接戦だった。1戦目は残り54秒で、2戦目は残り21秒で、いずれも決勝点を叩きだしたのは篠山竜青。2戦計22得点31リバウンドのジョシュ・デービスも貢献度が非常に高い。
見どころとしては、11月に開催される「FIBA バスケットボールワールドカップ2019 アジア地区1次予選」の日本代表候補に名を連ねた2人のガードが挙げられる。代表選出が確実視される篠山とのせめぎ合いは、安藤にとっては絶好のアピールのチャンスだ。
文=吉川哲彦