2勝6敗で並ぶ滋賀レイクスターズとの一戦に敗れ、大阪エヴェッサは西地区最下位に転落。ホームに戻り、西宮ストークスとの“関西ダービー”で最下位脱出を目論む。
滋賀戦では桶谷大ヘッドコーチの出場停止が影響したのか、序盤から相手にペースを握られたまま、最後まで反撃の糸口を見出すことができなかった。熊谷尚也が6戦連続2ケタ得点とチームの中軸を担い、合田怜も控えのガードとして地位を確立した感があるが、その他の日本人選手がまだ目覚めていない。
西宮は島根スサノオマジックとの昇格組対決を制し、現在3勝6敗と大阪の上につけている。島根戦はドゥレイロン・バーンズと大塚勇人が大きく勝利に貢献した。特に大塚は約30分間出場して13得点6アシスト4スティールと、ようやく本来の持ち味を発揮した。ジョーダン・ヴァンデンバーグの調子が上がってくると、他チームにとっては厄介な存在になるだろう。
キーマンは大阪の橋本拓哉。第2節までの4試合で計25得点を挙げているが、その後の5試合でわずか3得点と存在感がない。チームのムードを変えるには、アグレッシブなドライブで相手のファウルを誘い、チームに流れを呼びこめる橋本の活躍が必要だ。
文=吉川哲彦