三遠ネオフェニックスはゴール下を支配したい、横浜ビー・コルセアーズはサビートを活かせるか

 横浜ビー・コルセアーズがようやく今季2勝目を挙げた。サンロッカーズ渋谷との1戦目は、第2クォーターと第3クォーターで相手を圧倒して8試合ぶりの勝利。ハシーム・サビート・マンカが15得点12リバウンド4ブロックと高さの脅威を見せつけた。2戦目は序盤から終始相手にペースを握られ、わずか59得点で敗戦。この試合もサビートは13リバウンド3ブロックを記録したが、チーム全体でファウルが8個と少なかったのは、うまく守ったというよりは体を張ったディフェンスができなかったと考えるべきだろう。

 今節対戦する三遠ネオフェニックスも、滋賀レイクスターズと1勝1敗。敗れた1戦目はスコット・モリソンが攻守にフィジカルの強さを発揮したにも関わらず、リバウンドで相手を下回り、7ブロックを浴びるなどゴール下の力強さを活かしきれなかった。2戦目もそれを改善したとは言いがたく、モリソンもフリースローが8本中1本成功と落ちこんだが、後半のディフェンスの踏ん張りが勝利を呼びこんだ。

 三遠がゴール下を攻略しきれなかっただけに、横浜はサビートの働きが勝敗に直結しそうだ。高さだけでなくフィジカルでもモリソンに対抗し、相手の強みを消すことができるか。

文=吉川哲彦

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