12勝1敗のアルバルク東京が抜けだしている東地区。それを9勝4敗で追うのが千葉ジェッツだが、その2チームが今季初めて激突する。昨季の“11人退場劇”が起こった因縁の顔合わせという点でも注目が集まる。舞台もその時と同じ船橋アリーナだ。
前節の千葉は栃木ブレックスとの熱戦を1勝1敗で終えた。1戦目はギャビン・エドワーズとマイケル・パーカーの攻守にわたる活躍で逆転勝利を挙げたが、2戦目は第3クォーターに奪ったリードを第4クォーターに失って敗戦。小野龍猛が欠場したのも痛かったが、2戦連続“ダブルダブル”のエドワーズとパーカー以外で9リバウンドしか取れなかったのも敗因だ。
A東京は島根スサノオマジックを相手に連勝した。1戦目は60失点、2戦目は61失点といずれもディフェンスの勝利。オフェンスも、1戦目は67得点と伸びなかったが、2戦目は第4クォーターに36得点を挙げている。
連勝すれば1ゲーム差に迫る千葉は、ともにリーグ3位のスティールとブロックショットを武器にディフェンスでA東京の歯車を狂わせたい。栃木戦で振るわなかったトニー・ガフニーが、竹内譲次やジャワッド・ウィリアムズといったいわゆる“ストレッチ・フォー”を抑えることができるか。
文=吉川哲彦