カギは3ポイント、どちらが普段どおりのオフェンスでリズムを作れるか

 初めて西宮ストークスのホームに乗りこんだ琉球ゴールデンキングスは、1戦目で出だしから相手を圧倒して32点差の大勝。津山尚大が4試合ぶり、二ノ宮康平が7試合ぶりの2ケタ得点をマークして勝利に貢献した。2戦目は第3クォーターに9得点と失速し、第4クォーターに34失点と攻守とも機能しない時間帯があったが、前半の18点リードが効いて連勝を飾った。津山はこの試合でも20得点とチームを引っ張った。

 琉球がホームに迎え撃つ相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。前節は三遠ネオフェニックスを2戦とも60得点未満に封じる会心の連勝だった。オフェンスでもターンオーバーが2戦とも6個と少なく、白星に内容も伴ったことは自信になるだろう。個人では藤永佳昭のパフォーマンスが上がり、出場時間も伸びているのが好材料だ。

 このカードのカギは3ポイント。その成功数で現在琉球が2位、名古屋Dが1位。特に名古屋Dは1試合平均約25本と、リーグで最も3ポイント試投数の多いチームだ。3ポイントでオフェンスのリズムを作る両チーム、どちらが普段どおりのオフェンスを展開できるか。裏を返せば、相手に3ポイントを打たせずリズムを狂わせたほうが勝利に近づく。

文=吉川哲彦

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