第9節から3節連続で1勝1敗と星を伸ばせずにいたレバンガ北海道は、前節も滋賀レイクスターズとの1戦目を制しながら2戦目で敗れ、“貯金1”の状態が続いている。平日1試合のみの開催である今節は、“貯金”を増やせるか失うかという重要な一戦だ。
ただ、滋賀戦の出来が良くなかったわけではない。野口大介の欠場によりスモールラインアップで臨み、1戦目は今季初となる伊藤大司を含む5人が2ケタ得点。2戦目は多嶋朝飛のブザービーター3ポイントで延長に持ちこむ大接戦だった。好調の関野剛平とマーク・トラソリーニに加えて、ダニエル・ミラーの調子も上向きとみて良さそうだ。
対する千葉ジェッツも川崎ブレイブサンダースと星を分けた。1戦目はオフェンスの破壊力が持ち味の川崎をわずか57得点にシャットアウト。しかし2戦目は18本ものオフェンスリバウンドを奪われ、8点差で落としている。
北海道は野口が引き続き欠場した場合、マイケル・パーカーや小野龍猛に対してミスマッチの問題が生じる。前節1戦目で今季自己最多の17得点で勝利に貢献した桜井良太と、3試合連続でスターター起用されている川邉亮平の攻守にわたるフル回転が求められる。
文=吉川哲彦