千葉のオフェンスと名古屋Dのディフェンスの構図だが、名古屋Dの3ポイント復調もカギとなる

 千葉ジェッツは12月20日にレバンガ北海道と対戦し、24点差をつける圧勝。ギャビン・エドワーズら得点源が軒並み2ケタ得点をマークし、ディフェンスでは5スティールのマイケル・パーカーを中心に、相手から21個ものターンオーバーを誘発した。個々の選手がそれぞれ期待された役割を果たした中でも、阿部友和が古巣との対戦で今季最長となる19分強に出場し、7得点4アシスト3スティールの活躍を見せたのが一番のハイライトと言っていいだろう。

 今節の対戦相手である名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、逆に富山グラウジーズに32もの点差をつけられる大敗を喫した。相手に17個のスティールを許し、ターンオーバーは計22個にのぼった。成功数リーグ2位の3ポイントシュートが25本中5本の成功にとどまったことも、得意のハイスコアゲームに持ちこめなかった要因となった。

 前節は似た試合展開で明暗が分かれた両チーム。同じ試合運びをしてしまうと名古屋Dの分が悪いのは明らかだ。ディフェンスで体を張り、富山戦では9個しかなかったファウルをうまく使うことができれば、千葉のフリースロー成功率の低さにつけこむことも可能。特に船生誠也には、ディフェンダーとして高いパフォーマンスが求められる。

文=吉川哲彦

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