今季前半戦の天王山ともいうべき好カードの舞台は駒沢オリンピック公園総合運動場体育館。東地区首位のアルバルク東京が、同2位の千葉ジェッツを迎え撃つ。わずか1勝差、A東京は開幕以来守ってきた地区首位の座から転落するピンチだ。
2勝差に迫られていたサンロッカーズ渋谷戦は、相手のお株を奪うタイトなディフェンスで1戦目に勝利し、地区首位を守った。しかし2戦目は後半に相手のディフェンスを突破できず、前半の11点リードを失う逆転負け。3ポイントが不調だったことと、相手のファウルを誘えなかったことで得点が伸び悩んだ。
一方の千葉は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズに連勝。1戦目は小野龍猛の23得点などで逃げきり、2戦目は9点ビハインドを追う第4クォーターに富樫勇樹の3本の3ポイントなどで逆転した。
第8節の対戦では、1戦目で千葉が36点差の圧勝劇を見せながら、2戦目はA東京が10点差でリベンジしている。相手の得点源にトラップを仕掛けないA東京は、2戦目で富樫に42得点を許しながらも全体の失点を67に抑えて勝利に結びつけている。A東京が今回も同じような守り方をするかどうかは興味深いところ。千葉は富樫以外の選手がどれだけ得点に絡めるかがカギだ。
文=吉川哲彦