2位に9勝差をつけ、中地区首位で前半戦を終えたシーホース三河。中断明けの今節は西宮ストークスと、Bリーグでは初めて対戦する。
前節の三河は名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの1戦目で、珍しくインサイドで主導権を握れず93失点。わずか11アシストとパスも回らなかった。2戦目は47リバウンド23アシストと本来の力を取り戻した。その象徴が、B1では4人目となるトリプルダブルを達成した桜木ジェイアールだ。
西宮は富山グラウジーズから1勝を奪ったものの、依然リーグ全体の最下位。富山を破った1戦目は谷直樹が20得点を挙げ、道原紀晃も19得点で続いた。道原は2戦目も16得点を挙げているが、谷が4得点とブレーキ。チームも第4クォーターに32得点で猛追したが、第3クォーターまでの25点ビハインドはあまりにも多すぎた。
西宮はB2熊本ヴォルターズへ期限付移籍となったジョーダン・ヴァンデンバーグに代わって、キャメロン・リドリーと契約。かつて西宮に在籍したアイザック・バッツとの“重量級マッチアップ”の結果次第では、三河に土をつけることもあり得る。低迷からの脱却を図る西宮にとって、今後を占う重要な戦いになるだろう。
文=吉川哲彦