前半戦終了時点で中地区4位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。2位と2勝差という状況だが、今節の相手は1勝差で5位の新潟アルビレックスBB。連敗すれば5位転落という状況でもある。
とはいえ、前節は首位のシーホース三河から貴重な白星を挙げている。1戦目で、相手の強みの1つであるインサイドを攻略。外国籍選手3人が2ポイントを27本中22本決め、チーム全体でも成功率が7割近くにのぼった。2戦目は立て直されてしまったが、日本人選手3人が得点を2ケタに乗せたのは好材料。唯一、張本天傑が2戦とも無得点だったのが気がかりだ。
新潟は栃木ブレックスに連敗し、12月は2勝9敗と“借金”がふくらんだ。1戦目は3ポイントが不調で後半に逆転を許し、2戦目は終始圧倒され99失点。ジャレッド・バーグレンに代えて得点力のあるラモント・ハミルトンを補強し、後半戦の再浮上を狙う。
名古屋Dがリーグ4位、新潟が同3位という得点力自慢の顔合わせだが、ともに黒星先行なのは名古屋Dが2番目、新潟が最多という失点数が原因。ディフェンスの改善が急務の中、新潟ではハミルトンだけでなく初めて古巣と戦う鵜澤潤の働きも大きなポイントになりそうだ。
文=吉川哲彦