開幕戦に勝利した後は“借金生活”が続いていた栃木ブレックスが、前節の滋賀レイクスターズ戦の連勝でついに勝率5割に到達。未だ東地区最下位だが、シーズンのちょうど半分にあたる30試合を終えて再びスタートラインに立った形だ。
滋賀戦は、ジェフ・ギブスを今季初めてスターターで起用。1戦目の第1クォーターこそ滋賀の速攻に手を焼いたが、その後はギブスの活躍もあって優位に試合を進めた。第3クォーターまでに11点ビハインドと劣勢に立たされた2戦目は、残り19秒に決まった竹内公輔の得点で逆転勝利。今後に向けて勢いのつく勝ち方だった。
レバンガ北海道は、川崎ブレイブサンダース戦で1勝1敗。1戦目は3ポイントの不調に悩まされながらも、終盤にビッグプレーが飛びだして激戦を3点差で制した。2戦目は牧全の18得点などで粘ったものの、最後は相手の得点源を抑えきれず、東地区4位浮上のチャンスを逸した。
今節は一転して栃木との直接対決に連敗すれば最下位転落となる北海道に、グレゴリー・ウィッティントンの契約解除という不測の事態が発生。精神的ダメージを受けた選手が強いメンタリティーで試合に臨めるかどうかが、その後の戦いも左右するだろう。
文=吉川哲彦