今節の中地区はすべて同地区対決となる。特に熱戦が期待できるのは3位に転落した三遠ネオフェニックスと、代わって2位に浮上した富山グラウジーズの顔合わせだ。
前節の三遠はディフェンスが持ち味のサンロッカーズ渋谷が相手とあって、2戦ともロースコアの展開。得点は1戦目で60点を割りこみ、2戦目も65点止まり。しかし2戦目は、中地区最少失点のディフェンスで相手を50点台に抑えこんで白星を奪った。
対する富山は島根スサノオマジックに連勝。1戦目は出場停止のドリュー・ヴァイニーに代わってデクスター・ピットマンが今季最多の24得点を挙げ、橋本尚明も15得点を記録した。チーム全体で25アシストとオフェンスが機能し、粘る島根を撃破。2戦目は相手の猛追を受けたが、第3クォーターまでに25点差をつけたのが効いた。青木ブレイクが8リバウンドと久しぶりに存在感を示している。
第11節の対戦では1戦目のロースコアゲームを富山が制したが、2戦目は三遠が得点を80点に乗せて26点差の大勝。富山は2戦計124得点に抑えられており、失点の多いチームからはしっかりと得点を取っている三遠に対してオフェンスよりもディフェンスに注力しなければならない。
文=吉川哲彦