シーズン序盤は東地区2位につけて台風の目と言われたレバンガ北海道が試練に直面している。連敗すれば順位が入れ替わる栃木ブレックスとの直接対決は、グレゴリー・ウィッティントン退団というショックを隠せず、1戦目は3ポイントを12本決められるなどして100失点、2戦目は20本のオフェンスリバウンドを許して95失点。ついに地区最下位となってしまったが、当面は外国籍選手2人で戦わなければならず、今が一番の踏ん張り時だ。
その北海道と今節対戦するのは、東地区首位のアルバルク東京だ。滋賀レイクスターズをホームに迎えた前節、1戦目は第2クォーターにザック・バランスキーが流れを呼びこみ、22点差の快勝。2戦目は滋賀の粘りに苦しんだが、40得点を挙げたアレックス・カークの活躍もあって逃げきった。負傷欠場した安藤誓哉に代わってスターターを務め、2戦計11アシストに加えてターンオーバーを1つにとどめた小島元基の働きも大きかった。
北海道は前節、野口大介と牧全が欠場したのも響いた。特に野口は日本人インサイドプレーヤーとして好守に重要な役割を担う。出身地にほど近い函館市の函館アリーナ開催ということも、野口にとっては奮起する材料になるだろう。
文=吉川哲彦