ミスの少ない攻撃を継続したい富山グラウジーズ、対するサンロッカーズ渋谷は守備改善が勝利への条件

 1勝差で迎えた三遠ネオフェニックスとの決戦で、富山グラウジーズが大きな連勝を果たした。1戦目は相手のファウルを誘うオフェンスができなかったが、ターンオーバーをわずか「7」に抑えたことが勝利に結びついた。この勝利で中地区2位の座をキープすると、2戦目は第3クォーターにつけられた8点ビハインドを残り2秒の宇都直輝の決勝点でひっくり返した。この試合もターンオーバーは9個のみと、効率的なオフェンスができた印象だ。

 その富山のホームに乗りこむのはサンロッカーズ渋谷。前節の京都ハンナリーズ戦は長谷川智也が復帰を果たしたものの、清水太志郎満原優樹が欠場。満原は今節戦列に戻る可能性があるが、経験豊富な清水が今季絶望とみられるのは痛手だ。その精神的影響が出たのか、持ち味のディフェンスが影を潜めた京都戦は2戦とも失点が「80」を超えた。栃木ブレックスが2勝差に迫っていることを考えると、今節はまず連敗を止めておく必要がある。

 富山は前節のように、ミスを抑えながらオフェンスを展開できるか。SR渋谷としては、シーズン前半戦に見せた鉄壁のディフェンスに立ち返ることができるか。注目のマッチアップはやはり宇都とベンドラメ礼生だ。

文=吉川哲彦

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