『グローバルワーク』『ニコアンド』を手掛けるアダストリアがデザイン! 茨城ロボッツが伝統の「水戸黒」をまとい飛躍を誓う!

会見に登壇した茨城の山谷社長、眞庭、大友、アダストリアの代表取締役会長兼CEOの福田氏(左から)

 茨城ロボッツは2月23日、水戸駅改札前コンコースで3rdユニフォームお披露目会見を実施。詰めかけた大勢の地元ファンの前で、3月17日、18日に水戸市青柳公園市民体育館で開催するB2リーグ第23節青森ワッツ戦にて着用する3rdユニフォームを発表した。

 この日披露されたユニフォームは、ファッションブランド『グローバルワーク(GLOBAL WORK)』『ニコアンド(niko and …)』『ローリーズファーム(LOWRYS FARM)』など、グループで20を超えるブランド、国内外で1500店舗以上を展開する株式会社アダストリアのデザイン監修のもと、株式会社アイズ・カンパニー(バイオレーラ)により制作された。アダストリアでは、茨城のユニフォーム制作にあたり、社員・スタッフが自ら複数のデザインを手がけ、その中から社員投票を実施して候補を絞るなど、まさに会社をあげて渾身の一着を手掛けたという。

 今回の3rdユニフォームは伝統的な「水戸黒」がベース。「水戸黒」とはかつて黒紋付羽織に使用された伝統的な色で、水戸の黄門様も着用されたとされており、歴史を持つ街に相応しいルーツを持つ。また、その黒は、青みを帯びた深みのある独特の色味を特徴としている。特徴的なのは色味だけではない。サイドの細かい模様の集まりは、江戸小紋をアイデアにデザインされており、江戸徳川幕府のルーツとなる伝統的な柄を採用した。中の模様は茨城の先進科学をイメージしたハニカム柄を取り入れているこだわりようだ。

3rdユニフォームは伝統的な「水戸黒」がベース

 アダストリアの代表取締役会長兼最高経営責任者の福田三千男氏は「このユニフォームを着ての活躍を期待しています。デザインで見せてもらったときよりも、男前2人が着ているせいか、なおカッコよく見えますね」と笑顔を見せると、「黒のユニフォームを着て、白星街道を行ってほしい!」と力強い言葉をチームに贈った。

 この日のイベントに登壇した地元茨城県出身の大友隆太郎は「伝統の『水戸黒』を身に着けて戦うのが楽しみです」と特別なユニフォームをまとう興奮を口にした。同じく「水戸黒」のユニフォームを身に着けて登壇したキャプテンの眞庭城聖は「2日間しか着ることができないことがもったいない」と述べると、「(現在B2中地区19勝19敗と)チームの成績が5割であることを福田会長にお話していたら、福田会長から、アダストリアという企業は、いつも五分五分の厳しい状況から勝ちあがってきたとのお話を聞いた。アダストリアにあやかって我々も勝ちあがっていきたい」とプレーオフ進出に向けて意気込みを語った。

水戸市マスコットキャラクターの「みとちゃん」とクラブ公式マスコットの「ロボスケ(ROBO-SKET)」も登場(左から)

 最後に、茨城の山谷拓志社長は、地元創業のアダストリアが全面的にチームをバックアップしていることに対し、どのように感じているかとの問いに対し「水戸発祥の企業に支援いただくというのは本当に誇らしいこと」と語ると、続けて「(アダストリアが水戸から世界展開をできる企業になったように)水戸からも世界を目指すことができるというのは励みになるし、我々も水戸から日本一になることで、恩返しをしたいと思っています」と謝意を示すとともに、クラブを日本一へと飛躍させる決意を口にした。

クラブを日本一へと飛躍させる決意を口にした山谷社長

 B2中地区で苦戦を強いる茨城だが、地元創業の力強いパートナーによる様々な仕掛けが、チームに勢いをもたらし、飛躍を遂げる一助となるのか。伝統の「水戸黒」に恥じぬよう、今後の茨城の戦いに注目したい。

文=村上成

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