1月の4戦全勝から、2月に入ると一転して4連敗中だった富山グラウジーズ。前節のシーホース三河戦もあと一歩のところで勝ちきれず、2月は6戦全敗となった。三河戦は2戦とも得点が伸びず、1戦目は62得点。ディフェンスで踏んばった2戦目は残り1分で同点に追いついたものの、勝ち越し点を許した後の最後のオフェンスをものにできなかった。チームは選手登録期限を前に、このところ得点力が落ちていたドリュー・ヴァイニーに代えてクリント・チャップマンを獲得。短期間でチームに馴染ませることができるか、大きな分岐点になるだろう。
その富山と勝率で並んでいた名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、新潟アルビレックスBBとの1戦目に勝って、富山を一歩リードした。勝った1戦目は持ち味の3ポイントが12本成功し、オフェンス力のある新潟を72得点に抑えた。しかし2戦目はジャスティン・バーレルの出場停止の影響もあり、新潟に91得点を許して5連勝での“借金”完済を逃した。
名古屋Dの先行を許し、三遠ネオフェニックスにも勝率で並ばれた富山はここが正念場。サム・ウィラードとデクスター・ピットマンは、ヴァイニーの退団を発奮材料にしなければならない。
文=吉川哲彦