横浜ビー・コルセアーズとの“神奈川ダービー”を盤石の連勝で終えた川崎ブレイブサンダース。順位は東地区3位のままだが、首位のアルバルク東京が連敗したによって白星の差は「2」まで縮まった。3月の残り7試合のうち5試合がホームの川崎市とどろきアリーナ開催。地区首位の座を自力で手繰り寄せる大きなチャンスだ。
横浜との1戦目は105得点を積みあげ、30点差の大勝。2戦目は前半に3点のリードを許したが、後半は危なげない試合運びだった。ジョシュ・デービスが2戦ともオフェンスでいい働きを見せたほか、鎌田裕也も存在感を放った。また、2戦目で長谷川技が挙げた8アシストという数字も見逃してはならない。
その川崎に挑む西宮ストークスは、レバンガ北海道戦で1戦目が109失点、2戦目が89失点で、いずれも30点前後の大差をつけられた。10連敗となり、失点数はついにリーグワーストに転落。オフェンスも、キャメロン・リドリーは力強さを見せたものの、谷直樹の不在が得点力ダウンに直結した。
前節から中2日という強行日程の西宮は、負担の大きい道原紀晃をどうカバーするか。彼の得点力を活かす意味でも、前節2戦目でいい働きを見せた松崎賢人に期待したい。
文=吉川哲彦