島根スサノオマジックの連敗はついに「14」まで伸びた。三遠ネオフェニックスとの1戦目は前半で23点のビハインドを背負い、第3クォーターに少し盛り返したものの、第4クォーターは9得点止まりで31点差の完敗。3ポイントが2本のみ、フリースローも成功率が4割を切った。ただ2戦目は、第3クォーターまでは1戦目と似た得点推移をたどったが、第4クォーターに粘りを見せて5点差の惜敗だった。
一方、千葉ジェッツは、ついに東地区首位のアルバルク東京をとらえた。サンロッカーズ渋谷との1戦目は相手を48得点に抑えこむ圧勝。2戦目はオフェンスリバウンドを多く取られて失点がかさんだが、自慢の得点力でねじ伏せた。前々節2戦目を欠場した西村文男に加えて、富樫勇樹が約2カ月ぶりに戦列復帰。役者もそろい、首位浮上に向けてチームの士気は高まっているはずだ。
島根としては、デビュー最初の2戦で計8得点に終わったアル・ソーントンのパフォーマンス向上は大前提。NBAでも披露してきた内外からの得点力で、リーグで4番目に失点の少ない千葉のディフェンスをかき回したい。また、富樫に対する渡邊翔太と岡本飛竜のディフェンスも重要なポイントになるだろう。
文=吉川哲彦