京都ハンナリーズにとっては弾みのつく連勝だった。昨季王者の栃木ブレックスを迎え撃った前節は2戦とも得点が90点台。前半に15点差をつけられた2戦目も、第4クォーターでその破壊力を示した。外国籍選手の得点力もさることながら、1戦目は綿貫瞬と永吉佑也、2戦目は伊藤達哉と晴山ケビンが2ケタ得点。また、2戦目ではジョシュア・スミスが25リバウンドをマークし、B1記録を更新している。
今節はホームでの“京滋ダービー”。連敗を脱出した滋賀レイクスターズは、シーホース三河の牙城を崩すことはできなかったものの、戦いぶりは決して悪くなかった。1戦目は第2クォーター半ばから終始リードされたが、点差は12点にとどめた。そして2戦目は再延長に及ぶ大接戦。最後は力尽きてしまったが、並里成を中心に三河と激闘を演じたことは何かしら手応えがあったはずだ。
とはいえ、再び3ポイント欠乏症が頭をもたげてしまった滋賀としては、シューター陣を含め日本人選手がさらにハッスルしなければ今の京都に勝つことは難しい。京都は永吉が前節に4本の3ポイントをすべて決めており、高橋耕陽や佐藤卓磨が永吉をしのぐ活躍を見せてチームに流れを呼びこみたい。
文=吉川哲彦