東地区との連戦で上位進出を狙う栃木ブレックス、ロシターと田臥勇太の勝負強さに注目

“貯金”4で迎えた東地区との9連戦、その最初となる前節の千葉ジェッツ戦を1勝1敗で終えた栃木ブレックス。3位の川崎ブレイブサンダースとはまだ7勝差がついているが、今節はその川崎と激突する。ここで連勝できれば、一気に上位進出もありうる。

 千葉との1戦目は最後の4分で12点のビハインドだったが、残り2秒に喜多川修平のフリースローで試合をひっくり返す劇的な勝利。しかし2戦目は相手の猛攻に飲まれ、ファウルで止めるのが精一杯だった。ターンオーバーも20個と量産してしまい、19点の大差で敗れた。

 対する川崎は滋賀レイクスターズを一蹴し、2位千葉と1勝差。1戦目では外国籍選手3人が全員2ケタリバウンドをマークし、中でもジョシュ・デービスが挙げた7本のオフェンスリバウンドは効果的だった。2戦目は得点が下がったが、1戦目に続いて失点を60点に抑えたことが何よりの収穫だ。

 栃木は第8節の直接対決でも、1戦目に残り2秒のライアン・ロシターの3ポイントで逆転勝利を収めている。また、その第8節では田臥勇太が2戦計27得点。前節も2戦とも2ケタ得点を挙げた田臥は、最近10試合で2ケタ得点が5度もある。ここぞという場面で得点力を発揮する2人の勝負強さに注目したい。

文=吉川哲彦

モバイルバージョンを終了