直接対決の結果により、西宮ストークスと同勝率ながら西地区5位に踏みとどまっていた島根スサノオマジックが、ついに最下位に転落した。京都ハンナリーズを迎え撃った前節は、1戦目で相馬卓弥が14試合ぶりに2ケタ得点をマークしたが、他の日本人選手が続かず15点差の敗戦。相馬は2戦目も15得点と奮起し、佐藤公威と山本エドワードがそれに続いたにもかかわらず、チームは第3クォーターに9得点と沈黙してしまった。
対するは滋賀レイクスターズ。前節は西宮ストークスと対戦し、1戦目は狩野祐介が最初の5分間だけで12得点を挙げてチームに勢いをもたらした。しかし2戦目は、その狩野と長谷川智伸がともに9本の3ポイントを打ちながら計3本しか決められなかったこともあり、15連敗中の西宮に白星を献上した。20連敗中の島根にも白星を与えてしまうことはなんとしても避けたいところだ。
大黒柱のジョシュ・スコットを欠く今、島根には危機感だけでなく開き直りも必要。前々節までの13試合で9得点止まりが5度もあった相馬がその壁を破ったのはいい兆候であり、他の日本人選手も続きたい。そして滋賀も、長谷川を筆頭に日本人選手の爆発が望まれる。
文=吉川哲彦