川崎ブレイブサンダースにとっては正念場、1つのミスが勝敗を大きく左右する可能性あり

 東地区3位の川崎ブレイブサンダースは直接対決で千葉ジェッツに1勝差に迫っておきたかったが、返り討ちにあう形となってしまった。第1クォーターに10点差をつける上々の立ちあがりだったにもかかわらず、第2クォーターにオフェンスが機能不全に陥り、第3クォーターにはディフェンスが崩壊。97失点は今季3番目に多い数字だ。

 千葉の勝利に伴い、アルバルク東京は敗れれば今季初めて東地区首位を明け渡すところだったが、栃木ブレックスから90得点を奪って首位をキープ。竹内譲次は3ポイントを5本中4本成功させ、今季最多の20得点。安藤誓哉小島元基の両ガードもそろって2ケタ得点をマークした。そして、ターンオーバーがわずか2個というオフェンスの確実性は驚異だ。

 3勝差をつけられている川崎にとっては前節に続いて今節も、対戦成績で上回るとともに1勝差まで縮めておきたい大事な戦いとなる。今季4度の対戦は2勝ずつの五分。得失点差もA東京がわずかに1点上回っているだけだが、試合展開はすべて異なっている。たった1つのミスが試合の行方に大きく影響する可能性があり、川崎はA東京のターンオーバーを誘うディフェンスに力を入れなければならない。

文=吉川哲彦

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