混戦を抜けだしたい両軍、名古屋ダイヤモンドドルフィンズは前節の悔しい敗戦を糧にしたい

 すべて同地区対決だった第25節に続いて、今節も9カード中7カードが地区内での激突となる。残る2カードのうちの1つが名古屋ダイヤモンドドルフィンズ滋賀レイクスターズという、昨季は同じ西地区でぶつかった両者の顔合わせだ。

 4連勝の勢いを持って前節のシーホース三河戦に挑んだ名古屋Dは、実に惜しい試合を落とした。第3クォーターまでの13点リードを追いつかれ、延長の末に1点差で敗戦。目の前で三河の中地区優勝決定を見届けることとなった。5位富山グラウジーズとは4勝差に縮まり、なかなか混戦を抜けだすことができない。

 対する滋賀は島根スサノオマジックに粘られながらも、第4クォーターは終始10点前後の点差をキープして勝利。出場した10選手中6人が3得点以下だったが、残る4人が2ケタ得点を挙げた。特に、5試合ぶりに2ケタに乗せた高橋耕陽の働きは目を引いた。6アシストの小林遥太を筆頭にパスも回り、計24アシストをマークしている。

 名古屋Dは地区2位争い、滋賀は残留プレーオフ圏内という、両チームとも昨季と似た状況にある中、滋賀は名古屋Dを連破して波に乗った昨季のムードを作りたいところ。並里成がチームを鼓舞する姿に期待したい。

文=吉川哲彦

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