富山グラウジーズにとっては分が悪い相手、宇都直輝を起点にハイスコアゲームに持ちこみたい

 中地区5位の富山グラウジーズが直近のライバルとなる新潟アルビレックスBBを下し、復調の気配をより強く印象づけた。ターンオーバーを9個にとどめ、高確率のシュートで実に6人が2ケタ得点を挙げて計92得点。今節の1戦目を取れば1月以来となる連勝で、勢いがつくことは間違いない。ただ、その相手は第12節にホームで連敗を喫し、1勝3敗と分が悪い横浜ビー・コルセアーズだ。

 その横浜も前節は三遠ネオフェニックスを3点差で破り、10連敗の泥沼から脱した。第2クォーターに得たリードを第3クォーターに失ったが、ディフェンスで大崩れせずに食らいつき、勝負どころで連発した川村卓也の外角シュートで熱戦をものにした。こちらも2ケタ得点を5人輩出しており、オフェンスは安定感を増してきている。

 富山がホームで敗れた2戦はいずれもロースコアに沈んだ。2戦とも宇都直輝のターンオーバーが多かったことも敗因の1つだが、現在宇都は出場時間が20分強に抑えられていることもあるが、2試合続けてターンオーバーがゼロ。宇都が横浜のディフェンスをかき回してハイスコアの展開に持ちこめれば、前回ホームで受けた屈辱を晴らすことができるだろう。

文=吉川哲彦

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