レバンガ北海道が直接対決でサンロッカーズ渋谷を破り、東地区最下位から脱出した。第1クォーターは4点リードを許したものの、その後は持ち味の組織的なオフェンスでSR渋谷のディフェンスを攻略し、最後は17点差をつけた。最多得点は野口大介の13得点だが、外国籍選手3人がそろって12得点、多嶋朝飛が11得点。3ポイント成功率が2割を切りながら、フリースローで23得点を積みあげたのは北海道の勝ちパターンだ。
千葉ジェッツも、2位の座を狙う川崎ブレイブサンダースを97得点で粉砕し、19点差の快勝。第1クォーターに10点ビハインドを背負ったが、ディフェンスの強度を上げて前半終了時には逆に5点リード。第3クォーターに32得点の猛攻でダメ押しした。川崎との差を3勝差に広げ、東地区首位のアルバルク東京と並走したままだ。
今季の2度の対戦は千葉がオフェンス力を誇示しつつ、フリースローの成功率が高い北海道を少ないファウルでうまく守っている。対照的にフリースローの苦手な千葉に対し、北海道は体を張ったディフェンスで千葉にフラストレーションをためさせたい。第30節にも対戦が控えていることを踏まえ、与しやすい印象を持たせないことだ。
文=吉川哲彦