2018.03.27
船橋アリーナで開催されたBリーグ第24節、千葉ジェッツと三遠ネオフェニックスの対戦は100-86で千葉が勝利。ディフェンス力のある三遠を、千葉が自慢のオフェンスでねじ伏せた形となった。
序盤はともにオフェンスが好調で、やや打撃戦の様相。千葉の波状攻撃に三遠も太田敦也のゴール下やロバート・ドジャーの3ポイントで対抗する。しかし残り4分を切った頃から三遠のオフェンスが停滞して徐々に点差が開き、第1クォーターは26-18と千葉が8点差をつける。
千葉は第2クォーターもたたみかけ、約1分の間に5点を奪う。タイムアウトで立て直しを図った三遠は川嶋勇人とスコット・モリソンを中心に追いあげを開始するが、千葉のオフェンスは止まることなく、47-37の10点差で前半終了。
前半だけで14得点を挙げていたギャビン・エドワーズは第3クォーターに入っても立て続けに三遠ディフェンスに襲いかかり、確実にボールをリングに沈めていく。田渡修人の3ポイントや大田のポストプレーなどで三遠も食い下がるが、富樫勇樹がブザービーター3ポイントをねじこみ、10分を残して千葉が78-61と大量リード。
第4クォーターも千葉は最初の45秒で4得点を加算し、三遠はたまらずタイムアウト。その後モリソンのゴール下での奮闘に千葉は手を焼いたものの、最後は石井講祐の3ポイントで100得点に乗せて危なげなく白星を勝ち取った。
千葉にとっては今季4度目の100点ゲームとあって、大野篤史ヘッドコーチもオフェンスに関しては合格点を与えた。ただ、ディフェンス面については「点差を離している時は準備してきたことを選手たちが表現してくれたが、(第4クォーターで)23点離した時にリラックスしてしまった」と厳しく評価。「何があるかわからないのがバスケット。明日はリラックスせず、最後までしっかり戦いたい」と手綱を締めた。レオ・ライオンズのファウルトラブルもあって約35分間コートに立ち、29得点の活躍を見せたエドワーズについても「彼もリラックスしてしまった1人。30分以上プレーさせる中でも、オフェンスとディフェンス両方でタフな仕事を任せているが、彼はそれができる選手」と、期待しているが故により高いレベルでのハッスルを促す。
高い集中力を40分間保つことは、勝ち続けているチームでも至難の業。しかし千葉は、その壁を破った先に“優勝”の二文字を見据えている。
文=吉川哲彦
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