4月6日、仙台89ERSに所属する志村雄彦が2017-18シーズン限りで引退することを表明。クラブは同日、Facebook LIVEで記者会見の模様を配信した。
現在35歳の志村は、地元の仙台高校在籍時に全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)で2連覇を達成し、進学した慶應義塾大学の4年次には関東大学バスケットボールリーグ戦と全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)を制覇。同大卒業後の2005年に東芝(現川崎ブレイブサンダース)へ入団し、2008年に当時bjリーグ所属の仙台へ移籍した。クラブの活動停止で一時琉球ゴールデンキングスへレンタル移籍したが、今季は在籍10シーズン目。第26節終了時点で49試合に出場し、195得点(1試合平均4得点)188アシスト(同3.8アシスト)を記録している。
現役引退を決断した志村は、会見の場で次のように語った。
「私、志村雄彦は仙台89ERSの選手としてユニフォームを脱ぐ決断をしたことを、皆さんに報告したく、このような会見を開きました。バスケットを始めてから選手としては約27年間プレーし続けましたけど、本当にプレーヤーとしては幸せな人生でした。高校の時に仙台で日本一を経験させてもらって、慶應大学でもチャンピオンになり、そして東芝という素晴らしいチームに加入させていただき、地元の仙台89ERSという球団に10年間お世話になり、たくさんの方に支えられてここまでやってこれました。毎年のように自分がプレーヤーとしてあり続ける意味を考えながら、毎年毎年が勝負だと思ってプレーし続けてきました。悔いはありません。いつ自分がプレーヤーを終わったとしても、悔いのないように毎日毎日戦おうと思ってやってきたつもりなので、優勝したことも、負けたことも、シュートが入ったことも、シュートを外したことも、すべてが僕の力でしたし、それ以上でも以下でもなく、毎日毎日積み重ねてきたことなので悔いはありません。正直、まだやれる、もっともっとプレーできるという思いはありました」
なお、来季からはフロントスタッフとしてチームを支えていくと明かした。