前節のサンロッカーズ渋谷戦は1勝1敗となり、4節連続の同地区対決を4勝3敗で終えたアルバルク東京。残り9試合のうち、同地区対決は1試合のみ。今節を皮切りに、他地区との8試合でどれだけ“貯金”を増やすことができるか。
SR渋谷との1戦目は序盤から優位に試合を進め、第4クォーターの追いあげをかわしての勝利。逆に2戦目は立ちあがりで劣勢に立たされたのが響いて敗れた。しかし、2カ月以上にわたって欠場していた馬場雄大がようやく戦列に復帰。1戦目ではコートイン直後にパスカットから速攻でダンクに持ちこむなど、復帰戦で早速得意のプレーを披露している。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズも、中地区2位争いの新潟アルビレックスBB戦で1勝1敗。最近散見される得点の伸び悩みが1戦目に表れ、3試合連続の60点台で敗れた。2戦目も第1クォーターは11得点だったが、尻上がりに調子を上げて第4クォーターは31得点を記録。張本天傑と笹山貴哉が持ち味を存分に発揮した。
第29節の富山グラウジーズ戦が地区2位争いの最後の山場となる名古屋D。駒のそろったA東京から1つでも白星をつかんで上昇ムードを高めたいところ。特定の選手に頼らず、全員が積極的に得点を狙う必要がある。
文=吉川哲彦