2018.05.21
1月28日の滋賀レイクスターズ戦以来18試合ぶり、2カ月以上の雌伏の時を経て馬場雄大がコートに帰ってきた。4月7日に青山学院記念館で行われたサンロッカーズ渋谷とアルバルク東京のB1リーグ第27節第1戦、第1クォーターの残り1分20秒で田中大貴に代わってコートに立つと、残り43秒には相手のパスをカットし、そのままワンマン速攻でダンク。いきなり十八番のプレーを披露して高らかに復活を宣言してみせた。
「交代で入る時に、お客さんの歓声で『戻ってきたな』というのと『応援されてるな』というのをすごく感じました。(最初のプレーについて)あのシチュエーションは5秒くらい先までわかっているというか、(マッチアップの相手を)わざと空けていたところもあって、それがスティールにつながって良かったです」
負傷離脱前は1試合平均約21分間出場していたが、故障明けということもあってこの日の出場時間は12分1秒。「制限のもとにやると聞いていたので、それは納得の上」と、本人も慣らし運転であったことは理解していた。重要な残り試合、そしてすでに進出が決まっている「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」に向けて状態を上げていきたいところだが、「今後はコンディションを見て決めるということなので、今日のコンディションを考えると今後はもう少しプレータイムをもらえそうかなとは思っています。チームとして苦しい中で勝ちきれたというところで、ディフェンスの部分で少なからず貢献できたと思います」と、手応えもつかんだ様子だ。
折しもチームは、開幕から不動だった東地区首位の座を千葉ジェッツに明け渡したばかり。3位の川崎ブレイブサンダースも2位以内を虎視眈々と狙っている状況だ。そんなタイミングで戦列に戻った馬場の働きは当然ながら大きなカギになるが、馬場自身は「個人的には他のチームのことはあまり気にしていない」と言い、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチからも同様のことを言われているという。
「勝つことに意味があると思っているので結果を求めていくのはもちろんですし、残り試合を連勝していい形でCSにつなげていきたいです。自分たちのやることは決まっていて、そこは貫きたい。それで自分たちが負けたらそれは仕方がないし、やるべきことをやっていれば負けることはないと思っています。油断せず、1試合1試合目の前の敵を倒していきたい。自分がやれることは限られているので、その役割を全うしたいと思っています」
文=吉川哲彦
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