2017.09.05

プロ2戦目で優勝に貢献、迷いを捨てた馬場雄大「考えずにプレーしたら強みを出せた」

筑波大学4年で日本代表の馬場雄大は、今季アルバルク東京に所属 [写真]=加藤誠夫
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 9月3日に船橋アリーナで行われた「B.LEAGUE KANTO EARLY CUP 2017」決勝で、アルバルク東京千葉ジェッツを77-73で下し、大会を制した。

 前日の川崎ブレイブサンダース戦で初めてA東京の一員としてコートに立ち、Bリーグデビューを飾った筑波大学4年の馬場雄大は、この試合がプロ2戦目。約22分間の出場時間を得た21歳のスモールフォワードは、ゲームをとおして11得点3アシスト2ブロックを記録した。

 馬場は「前半はビビってプレーすることがあって、ターンオーバーにつながったりしていました」と振り返り、「後半はルカ(パヴィチェヴィッチヘッドコーチ)に、初めてと言えるくらい怒られました。吹っきれようと思って、何も考えずにプレーしたら、自分の強みを出せました」と明かした。

馬場はHCから叱責を受けたことが思いきりの良いプレーにつながったと語る[写真]=加藤誠夫

 男子日本代表チームでともに戦った指揮官について、「いつも怒っています」と指摘し、取材陣を笑わせつつも、「ジャワッド(ウィリアムズ)選手は、『コーチの言うことは聞くべきだけど、自分のプレーに集中しろ』と言ってくれたりもします」とベテラン選手の言葉にも言及した。

 自身が手応えを感じた部分として、馬場はディフェンスを取りあげる。「Bリーグでは、3ポイントシュートをコンテスト(シュートチェック)する選手は、なかなか少ないなと思いました」と印象を口にし、「アキ・チェンバース選手のコーナーからの3ポイントに、少し触れたという場面がありました。最後の最後まで邪魔できるという点では、自分の身体能力も含めて、活かしていけるかなと思います」と語った。

リバースレイアップでネットを揺らした [写真]=加藤誠夫

 将来的にはポイントガードへコンバートすることを望む馬場は、自身の課題として「状況判断」を提示。「田中大貴選手は、冷静な状況判断をしていて、見ていてすごいと思うものがあります。自分の強みを活かしつつ、そこは盗めたらいいかなと思います」と、チームメートの名を挙げてコメントした。

 その判断力を発揮できた場面が、試合終了残り4分7秒のリバースレイアップだ。「コーナーからドライブしてバックシュートに持っていったプレーは、状況を冷静に判断できたかなと思っています。(マイケル)パーカー選手が見えたんですけど、弱気にならず強気にいけました」と話し、「今後も代表でやっていきたいと思っているので、海外の選手とやっていくのに役立つかなと思います」と、好プレーの成功で自信を深めた様子だった。

【Bリーグ アーリーカップ2017 試合結果一覧】
https://basketballking.jp/news/japan/20170903/26544.html

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