直接対決で栃木ブレックスの背後につけるチャンスを迎えたレバンガ北海道だったが、1戦目は3ポイントの決定力を欠き、4点差での惜敗。2戦目も競り合いとなったが、終盤に抜けだして6点差で制した。残り9試合で3勝差を逆転するのは簡単ではないが、観客動員数でリーグ2位に浮上したホーム戦が6試合残っているのは心強い。まずは今節、その大声援を受け、追撃態勢のギアを上げていきたい。
北海道のホームに乗りこむのは京都ハンナリーズ。滋賀レイクスターズとの1戦目は第3クォーターまでに65失点で劣勢だったが、第4クォーターに相手をシャットアウトし、岡田優介のバスケットカウント3ポイントで試合をひっくり返した。同様の展開となった2戦目も最後の3分強を無得点に抑えたが、反撃が遅く2点届かなかった。ただ、2ケタ得点が今季まだ6度しかなかったマーカス・ダブが2戦とも得点を2ケタに乗せ、ジュリアン・マブンガ不在をカバーしたのは明るい材料だ。
キーマンは前節2戦目で9得点に終わったマーク・トラソリーニ。1ケタ得点は今季5度目だが、そのうち3度が最近10試合に集中。京都のディフェンスを突破するには、トラソリーニの活躍が不可欠だ。
文=吉川哲彦