前々節に西地区優勝を決めたことで、前節のシーホース三河戦を地区覇者同士として迎えた琉球ゴールデンキングス。1戦目でリーグ最多得点の三河を70点に抑え、田代直希らの3ポイント攻勢で勝利を収めた。2戦目も相手が飛車角落ちとはいえ、失点は69点と十分な結果だったが、古川孝敏が無得点に終わるなどオフェンスが54得点と沈黙した。課題を残した状況で、今節はアルバルク東京と、Bリーグ元年の昨季開幕戦以来の激突となる。
A東京は、激しい中地区2位争いの渦中にいた三遠ネオフェニックスに引導を渡し、東地区首位につける千葉ジェッツとの2勝差もキープした。1戦目は第2クォーター以降に圧倒して28点差の大勝。2戦目は第4クォーターでわずか5得点と苦しんだものの、前半の大量リードが活きた。1戦目でそろって1ケタ得点に終わった田中大貴とアレックス・カークも、2戦目はしっかり2ケタ得点を挙げている。
残り5試合はすべて「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」に進むチームとの対戦となるA東京。その中で、リーグ最少失点の琉球をどう攻略するかはチャンピオンシップへのいい準備になるはずだ。田中とカークのピック&ロールをはじめ、組織的なオフェンスがどこまで通用するかに注目したい。
文=吉川哲彦