“宇都直輝封じ”のカギを握る満田丈太郎「『決めたらスターになれる』という気持ちで」

今季のレギュラーシーズンでは58試合中42試合にスタメン出場を果たした満田[写真]=B.LEAGUE

 5月17日、「B1 残留プレーオフ 2017-18」2回戦の富山グラウジーズ戦を2日後に控えた横浜ビー・コルセアーズがメディア向けに練習を公開。選手たちは終始リラックスしながらも精力的にメニューに取り組み、5対5のゲーム形式では激しいフィジカルコンタクトや一層集中した目を見せ、いい雰囲気で調整を行っていた。

 勝てば無条件でB1残留が決まる一戦。ルーキーながら今季のレギュラーシーズンで58試合中42試合にスタメン出場した満田丈太郎は、自力残留へ向けてキーマンの一人になると言えるだろう。シーズン序盤は「チャンスを活かせなかった」とあまり出場機会に恵まれなかったが、12月のB1リーグ第10節以降はチームの中心選手である川村卓也が「得意のランニングプレーでチームに勢いもたらしてくれた」と称えたその言葉どおり、持ち前の運動量とオールラウンドぶりを発揮し先発に定着した。

 しかし、練習後にインタビューに応じた満田は、今シーズンのここまでの出来を「60点」と話す。「オフェンスは思いきってやれていましたが、ディフェンスは相手エースを守る役割を担っていて、やられてしまった部分が多かったです。プロになるとディフェンスは経験が大事だと思うのでまだまだ足りないなと感じました。なので点数をつけるなら60点くらい」と決して満足していない。

 それもそのはず。その“やられた相手”の一人は富山のエースに君臨する宇都直輝だからだ。前回対戦した第26節第2戦では、マークマンの宇都にゲームハイの計30得点を与えてしまいチームも2点差で黒星を喫した。残留プレーオフ2回戦でも宇都のディフェンスにつくことが予想され、「できるだけボールを持たせないことが個人としてのテーマ。1秒でも長くボールを持たせない。僕がファウルアウトしても代わりのベテランの方たちがいるので、嫌がるディフェンスをしっかりやっていく」とエース封じに意欲を示した。

満田はチームから求められているものは「ディフェンス」と話す[写真]=B.LEAGUE

 昨シーズンの入替戦ではほとんどの時間をベンチで見守っていたルーキーは、最後に「ここまできたら吹っ切れたもの勝ち。『決めたらスターになれる』という気持ちでやっていきたいです」と意気込み、ともに戦うブースターへ向けメッセージを送った。

「昨年に引き続き残留プレーオフ出場となってしまい、ブースターさんに悔しい思いをさせてしまいましたが、今年は横浜にみんなで笑顔で帰れるように『海賊らしく波に乗ってそのままいっちゃおうぜ』という気持ちで一緒に戦っていきたいです。次で終わらせます!」

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