2019.09.03
Bリーグ 2017-2018はいよいよクライマックスを迎えようとしている。レギュラーシーズンが終われば、チャンピオンシップで優勝を争うクラブ、そしてB1残留を目指すクラブと大きく分けることができるが、プライドをかけた戦いであることに違いない。ここでは2季連続で残留プレーオフに立ち向かう横浜ビー・コルセアーズの湊谷安玲久司朱キャプテンに直撃。アキレス腱断裂という大ケガを負ったシーズン、どのような気持ちで過ごしてきたのだろうか。
取材=バスケットボールキング編集部
写真=山口剛生、Bリーグ
――今シーズン勝ちきれなかった試合が続きましたが、チームの雰囲気はいかがでしたか?
湊谷 惜しい試合がありすぎて、勝てるだろうっていうのを落としていますね。でも、戦えるときは本当に強いチームだと思っているので、最後まで後悔しないようにみんなでプレーしようとは毎回言っています。(チームを)どうにかまとめようとしていますけど、やっぱり難しいところがありますね。勝っているときは本当に何もないんですけど、負けているときはいろいろな問題が出てきます。全員で不満を言い合おうとミーティングしたこともあり、解決したときはみんなをまとめられるなと僕は思いました。きっとみんなもそう思っているはずです。
――外からチームを見ていて何か感じることはありましたか?
湊谷 一緒にプレーしていない分、難しいなと思いましたね。とにかく言いにくいです。「プレーしていない奴が何を言っているんだよ」と僕だったら思っちゃうかなとか。でもやっぱり嫌なことも言わなきゃいけないので、それは言うように努力していました。
――バスケットに関しても受け取るものが違かったと思います。
湊谷 全く違いますね。「自分ができていないのになんでそんなに不満を言うのか」とか(笑)。多分僕もプレーしているときは言うんですよ。プレーしていたときは強い言葉だけを使って、やらせよう、引っ張ろうとしていました。今は、こう言った方がこの選手だったらこう考えるだろうなとか、相手のことを考えて言った方がいいのかなという考えになってきました。
――横浜に加入して2年目ですが、オフはどのように過ごしていますか?
湊谷 僕はインドアなので、あまり外には出歩かないですね。外出するとしたら日曜日に選手とご飯に行ったりするくらいです。(横浜は)家庭を持っている人が多いので、このチームでは僕が若手の愚痴を聞いてあげてます。
――湊谷選手から見て、若い選手たちはどう映っていますか?
湊谷 よく我慢してやっているなと関心していますね。僕が20代前半のときは思ったことを言っていたので、そういうのを押し殺してやっているなと感じますね。満田(丈太郎)とか田渡(凌)とか、細谷(将司)もそうですし、みんな大人だなと思って見ています(笑)。僕は相手が監督でも出られなかったときは「なんで出してくれないんだ」って聞くタイプなので。
――ベテランになりつつある中で、復帰してもう一花咲かせようなど思っていましたか?
湊谷 (シーズン中は)もっとやりたかったですね……。でも外から見るのはプレーしている時と全然違って、勉強にもなりました。こうならなかったら思えなかったですし、逆に今はすごくいい経験だったと思っています。
――B1残留に向けての意気込みをお願いします。
湊谷 去年も入替戦を経験して、1カ月伸びるっていうのも本当にキツかったです。去年はスタッフとかも含めみんな本当に嫌な思いしたので、(そこはなんとか避けれるよう)やるしかないです。
ここからは「横浜ビー・コルセアーズのなんでもナンバーワン!」をお届け。スピード、パワー、イケメン、物知りなど、湊谷キャプテン独自の目線から各部門のナンバーワン選手を選出してもらった。
「とにかくすごい跳びますね。若いですけど、今は遠慮がなくなってもうどんどん良くなってるから怖いですもん(笑)。ポジション取られちゃうなっていう、そういう感じです……」
「見ていて速いしかないですよね。田渡は独特な上手さというか、またタイプが違いますけど『細谷はスピード!』っていう感じです」
「ウィル(ウィリアム・マクドナルド)かハシームなんですけど、ハシームはああ見えてめちゃくちゃ強いんですよ。ひょろっとしてるイメージじゃないですか。でも当たったら『折れそう』ってみんな言いますね。だからハシームかな」
「暇さえあれば食ってますね。太ってるし、体育館に入ってくると、いつもロビーでおにぎり食べてます」
「ハシームか佐藤託矢さんかな。ハシームはみんなお洒落って言いますね。スーツでもスニーカーを履いたりして、どこかをちょっと外してきます」
「託矢さんは昔からお洒落ですね。私服は何系って言えばいいか分からないですけど、最近は細身のパンツにちょっと大きめのTシャツを合わせてましたね」
「一番イケメンだと思うのはパーマーですかね。目もぱっちりだし、歌手のクリス・ブラウンっぽい」
「日本人だと凌ですかね。なんか捨てられた犬みたいな顔してる(笑)。タレ目なので、そこが女の子の母性本能をくすぐりそう」
「僕ですね(笑)。すごい怖そうとか喋らなさそうとか言われるんですけど、人見知りなだけで仲良くなるとすごい喋ります。でも色んな人と仲良くなりたいんじゃなくて、気が合う人と仲良くなりたいって感じです」
「自分の写真をインスタでよくあげてますね。更新の頻度も高いです」
「若い3人(細谷、田渡、満田)はストイックですね。細谷はつくば(ロボッツ/現茨城ロボッツ)のときから見てるんですけど、彼はストイックですね、本当に。一番真面目ですね。今までは地道に黙々とやってたんですけど、最近すごい引っ張るようになってきましたね。声出したり、リーダーシップとったり」
「卓さんですかね。遠征とかのスーツケースとかも見たらピシッとなっていて。ちょっと乙女な感じで意外でした」
「お茶目なのは蒲谷さんですね。ムードメーカーですし面白い。ふざけた話をいっぱい持ってるんですよあの人は。引き出しが多いですし、自分の体験談でも面白い話が次から次に出てくるみたいな。さすがベテランですね」
「ほんと何でも知ってます(笑)。バスケの雑学ですけど、『それどこから仕入れてきたの!?』みたいな情報をよく知ってます」
【愛妻家・家族愛ナンバーワン】 川村卓也
「家族思い。休みがあればしょっちゅう実家の豊橋まで家族に会いに帰ってますね。試合があるたびに子供たちと奥さんもこっち来てますよ」
「そこはもうキャプテンの僕で!」
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